やはりこの日に思う事はふたつだけで、失ったことの「くるしさ」と「会いたい」という気持ちです。
釜石応援団は、震災後に釜石にゆかりのある釜石に住んでいない人があつまり、「釜石の為に何かできることはないか」となんとか寄り添おうとしてきました。
釜石に住んでいない=当時現場にいなかったという事実は、「住んでいない」私たちがいくら当事者意識を持とうとしても、多くの盲点が存在してしまい本来現地に必要な応援ややるべき事からのギャップを生む事となった部分もあったかもしれません。
そしてそのギャップは、住んでいない私たちが同じように「悲しんで良いものなのか」という感覚も生んでしまっていたように思います。
「何かできることはないか」と思いつつ何もできず、震災当初はカセットコンロのガスを届ける事でも小さいながらも支援になっていたものが、震災数年後にはできる事も限られ、もはや「想い」ぐらいしか届けるものがありませんでした。
そんな中で、韋駄天競走など私たちが「できる事」に対し賛同いただき、時には共に創り、感謝して頂いた事は、私たちにとっては、「住んでいない」ことから生じる距離を縮めてくれるものでした。
そして、釜石に帰省するたびに思うことは、そこに暮らし、街を守り、創り、私たちの帰りを待ってくれている釜石の人たちには本当に感謝してもしきれません、ということです。
復興のゴールは人それぞれかもしれませんし、節目はありません。
ただ、私たちにとっては「くるしさ」と「会いたい」であふれる日が今年も来ました。
10年で津波から奪い返したものも多くありましたが、たぶんもう二度と会えないあいつに、あの人に「会いたい」という気持ちが今年もやはり溢れます。
その気持ちを和らげてくれるのは、釜石の皆さんです。
最後に、亡くなられた方のご冥福を今年もお祈りいたします。
予想に反して、一年経ってもコロナは収まっていませんでした。
残念ですが、節目となる10年目の「釜石応援サミット」も、中止とさせていただきます。
2020年3月1日に予定されておりました第9回目の釜石応援サミットは、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、開催中止することにいたしました。たいへん残念ですが、仕方ありません。ご了承ください。
来年には、感染状況が改善し、無事に開催できることを願っております。
皆様におかれましても、くれぐれも予防対策をおこたらず、元気にお過ごしください。
3月3日、8回目の釜石応援サミットも、無事終了しました!
ゲストは釜石市社会福祉協議会長丸木久忠さん、釜石シーウェイブス常任理事の浜登寿雄さん、釜石市W杯推進本部事務局職員の長田剛さん。
復興住宅が全て完成したもののまだ仮設住宅で暮らしている方々がいらっしゃる現状など釜石の現在の状況を踏まえつつ、いよいよ開催が迫ったラグビーワールドカップの招致の経緯、ラグビーにかける希望などを共有する場となりました。
ご来場いただいたみなさん、ありがとうございました!
また来年お会いしましょう。
第6回となった新春韋駄天競走、今年は過去最多人数にご参加頂き、無事に終えることができました!
主旨をしっかり理解してくださる参加者、スタッフ、メディアの方々のおかげです。
地域に根差し始めてる手応えもあります!
また、釜石シーウェイブスの若手選手(前川選手、下山選手)も参加して下さり、桜庭GMはスターターを務めて頂きました。
今年はラグビーW杯の年なので良い機会になったのではないかと思います。ちなみに、試合会場となる釜石鵜住居復興スタジアムも、裏手の山に続く避難路が真っ先に整備されていて、緊急時の対策が取られています。
また来年、よろしくお願いします!