釜石応援団鹿児島支部、mazdaです。
私は、世界で一番大切な物は、『仲間』です。
私の中で、唯一自慢できるものも、『仲間』です。
いいトシなのに青くさい事を言いますが、
これは、誰に何を言われようとも少年時代から変わりません。
私は、『仲間』が大好きです。
『釜石応援団』の結成までについて少し書きたいと思います。
昨年11月、東京ラーメンショーというイベントがありました。
5日間で30万人が来場する大イベントです。
これが『釜石応援団』の結成のきっかけです。
東京ラーメンショーに、釜石のラーメン店『こんとき』が出店しました。
『こんとき』は、小さな屋台から努力して、小さいながらも1軒の店を構えたという
店主『こんとき』さんの人生そのものです。
『こんとき』さんは、私が高校野球をやっていた頃のコーチで、
高校に入る直前ぐらいからずっと今日まで、
どれだけお世話になったか分かりません。
何回タダめしを食べたか分かりません。
飲んだ帰りにみんなで『こんとき』に寄っては、
ビールを飲んで餃子食べてぎゃーぎゃー騒いで、
私たちのせいで満員で入れないお客さんもいたりするのですが、
帰りにおカネを払おうとすると、
『うるせえこの!カネなんていらねえ!!
おめぇらからカネ取れる訳無ぇべ!いづでも来いよ!!』
と、何度みんなで叱られて帰ったか分かりません。
そんな『こんとき』は津波で無くなりました。
震災直後、ぼろぼろの街並みを見て、唯一泣いたのが、
『こんとき』の前でした。
そんな『こんとき』が東京ラーメンショーで30万人に立ち向かいました。
店が津波で流されてあとかたも無くなり、まだ再開できていないのに、です。
4~5坪の小さな店が、です。
『こんとき』さんにも『ラーメンショー』にも、
詳細に触れたいのですが、更に長くなるので今回は触れずにおきますが、
そのラーメンショーでは、
運営本部の事前の説明と実際の状況が違いすぎて、
かなり当日の運営が危ない状況になりました。
色々足りないものがあったのですが、
とにかく人が足りない状況になりました。
私はお世話になったので手伝うのは当たり前の話でした。
が、ひとりではどうしようもありませんでした。
私は、まずは、私の周りの小さな『輪』に声をかけました。
そしてその『輪』のそれぞれが更に声をかけて、
あっという間にたくさんの人が集まりました。
みんななにも言わずにどんどん集まってくれて、
用意したスタッフ用の『絆』と書かれたTシャツは、
あっというまになくなりました。
小さな『輪』と小さな『輪』が繋がって、ちょっとだけ大きな『輪』が出来ました。
そして、運営本部に頼らず、
『こんとき』さんを中心とした『釜石人』の小さな『輪』で、
なんとか乗り切り、大成功を収めました。
その時にできた小さな『輪』が、
『釜石応援団』です。
今回その小さな『輪』で、
『釜石応援サミット』を主催させて頂きました。
立ち上がった『こんとき』さんがくれたものは、
『明るい話題』だとか、『勇気』だとかそれ以上に、
『輪』でした。
『仲間』でした。
本題に戻ります。
私は、『仲間』が誇りです。
私には、普段疎遠だったとしても、
有事にはすぐ集まる仲間がいます。
震災前までももちろんありましたが、
特にこの1年、何度も何度もそういう場面があり、再確認しました。
どれだけ辛い事、心細いことがあっても、
仲間がいれば耐えられます。
強くなれたりもします。
本当に感謝しかありません。
今回の『釜石応援サミット』。
イベンターは一切関与していません。
イベントなんて、参加する側でしかなかった
ただの『仲間』が主催しています。
普通、やろうと思うこと自体ありえない事だと思います。
それでも立ち上がったのは、
みんな『こいつらとならできる』と思っているからだと思います。
『仲間』を信じているからだと思います。
私は、鹿児島に居て、成功を祈るぐらいしかできず、
仲間に本当に申し訳なく思う毎日です。
今日まで本当に色々大変だったと思います。
当日のここまできて、なんとかゴールが見えてきて、
本当に、すげー仲間だなあと思っています。
本当に、本当に、私の『誇り』です。
ふるさと釜石への応援がメインのイベントですから、
今回大変な思いをしている仲間を応援するのは、
私ぐらいです。
なので、毎日心の中で、声が枯れるほど、
『がんばれがんばれ!!
がんばれがんばれ!!
がんばれがんばれ!!
がんばれがんばれ!!』
と叫び続けています。
届いていようが届いていまいが、
それしか出来ないので、
ずっと叫び続けています。
ずっと祈り続けています。
今日、イベント当日なのですが、理由は分かりませんが、
ずっと涙が出そうです。
ただ仲良く笑っているだけでは、
『仲間』はできません。
一緒に何かを乗り越えた時に本当の仲間になれるのだと思います。
乗り越えるものは、『目標』であったり、『苦しみ』だったりします。
今回、震災という苦しみを味わいました。
釜石の人は、既に同じ『苦しみ』を持っています。
命からがら、息絶え絶えかもしれませんが、
なんとかここまで乗り切りました。
いま、あれから1年がたち、
ふるさとかまいしを取り戻そうという『目標』も
みんなが同じ気持ちで持っています。
いま頑張れているかどうかは置いておいて、
『かまいし愛』は同じです。
同じ『苦しみ』、同じ『目標』を持っています。
これから、『仲間』がどんどん増えていくと思うと、
わくわくしたりもします。
津波に奪われた分、
取り返すのは、まずは『仲間』だと思っています。
私は、世界で一番大切な物は、『仲間』です。
私の中で、唯一自慢できるものも、『仲間』です。
私は、『仲間』が大好きです。
大好きで大好きでたまらなくなります。
そういう思いで繋がっていることを、
私は、『絆』と呼びます。
いよいよ今日、たくさんの『絆』が生まれるはずです。
私は、今日も、鹿児島から、
『がんばれがんばれ!!』と叫んでいます。
そして、今日ぐらいは、心の中ではなくて、直接電話でもして叫びたいな、思っています。
でも、泣きそうなのでやめます。